激動の世界情勢だが、日本の政治状況も又、激動中なので、どうしても関心は政治に向かう。
日本を取り戻す、と鼻息の荒い高市政権が、国民から圧倒的に高い支持を得ているらしいが、
取り戻す
・・ って、一体 いつから取り戻すのだろう? まさか戦前って事じゃあないでしょう?
高市政権の何が 国民の人気なのか? 恐らく それは、戦っている感のある姿だろう。
では
一体、何と戦っているのか? 台湾発言で問題になっている 近隣の大国なのは分かるが、
もし 保守だ、右翼だ、独立国家としての 強い日本だ、と言うなら、未だ植民地
と言われ、
最も従属しているアメリカに対し、尻尾を振りまくる外交は、逆行しているのではないか?
アメリカによる蛮行は、沖縄という僻地での出来事であり、無関心を装っているのか?
アメリカに対して、中指を立てた
石破茂の方が、はるかに保守的・右翼的だろう。
一見、国民の関心を、隣の大国に向ける事で、やっている事は、自国の弱者攻撃ではないか?
効率を求める事、それは非効率を切り捨てる事でもある。
マリは、様々な 別々の病気を発症し、長年に渡って
いくつもの医療費補助を受けていた。
一つの病気が重度であれば、医療費が無償になる、マル福という制度が使えるが、
一つ一つの病気の症状は中程度だが、それが複合的に作用して、結果的に重症でも、
それを救済する制度は無いので、それぞれの病気に対する、救済制度を別々に申請して、
補助を受けなければならない。 それらは、国・県・市に分かれ、手続きは極めて複雑で、
しかも
毎年更新が必要で、申請に掛かる時間も金額も大変で、更に毎年、法律が変わり、
微妙にハードルが高くなって行く。 ゴールポストを少しずつずらして行くのだ。
恐らく、高市政権になって、それが加速するのは間違いないだろう。
しかし多くの国民は、自分事ではなく、自らが勝ち組で居たい、負け組に転落したくない、
という恐怖心
からか、アメリカの問題同様、無視・無関心を装う。
そんな理不尽な、大きな流れに、グサリと、横から楔を打った人が居る。
連立政権から離脱した、公明党党首の、斉藤鉄夫だ。
恐らく 公明党支持者以外は、公明党の党首が誰か
知らないし、興味が無かったと思う。
それが自民党と、たもとを分かつ事で、表面に現れた。
公明党の思想や政策には興味はないが、この斉藤鉄夫という人は、実に優秀な人だと思う。
高市総理の所信表明に対する
代表質問に於いて、支持率が高く、意気揚々の総理に、
流れに乗って
浮かれている国民に対し、斉藤鉄夫は、代表質問の冒頭で、グサリと楔を刺した。
「 総理は、所信表明で、力強い日本を目指す、と強調されました。
私も、国や経済に
強さは必要だと思います。
しかし同時に、個人の尊厳や、社会的弱者を守る包容力こそ、政治の役割です。
かつて大平正芳 元首相は、
【 政治とは、明日 枯れる花にも 水をやる事だ 】 と 言われました
・・・」