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(有)ライトデザイン〜right
design〜

筑波サーキットの目の前の小嶋英俊と井形マリのお店です。
面白いもの、一緒に作ってみませんか? |
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何だか
昔、この話題を取り上げた事がある様な気がするけど ・・ 又、思い出したので ・・
青空に映える 蜜柑を見ると、必ず
芥川龍之介の短編小説 「蜜柑」 を連想する。
人生に 云いようのない疲労と
倦怠を感じていた、汽車に乗る主人公のお話で、
同じ車輌に乗る 1人の
醜い田舎娘が、汚らしく、更に気分が悪くなっていた。
その娘が、トンネルの中で窓を開け、煙で
息苦しくなって、叱りつけようとしたら、
ちょうど トンネルを抜け、踏み切りに 通りかかった時、
娘が 持っていた
蜜柑を、踏み切りの 柵の向こうに立っていた 3人の男の子の
頭の上に、放り投げた。 その時、主人公は、その一切を
了解した。
恐らく、これから 奉公先へ 赴こうとしている小娘が、
踏切まで 見送りに来た 弟たちへの お礼に、蜜柑を
放り投げたんだと ・・
その時の、小鳥の様に 声を挙げた 3人の子供たちの 頭の上に乱舞する、
鮮やかな 蜜柑の色が、切ない程
はっきりと 心に焼き付き、
得体の知れない 朗らかな 気持ちが 湧き上がってきた。
と言う お話だが、多分 教科書にも
載っていたかも知れないが、
私は、何度か ラジオの朗読で聞いている。
芥川龍之介の 短編小説は、「羅生門」も、「蜘蛛の糸」
も、そして この「蜜柑」も、
全てが、文章と言うより、くっきりとした映像で 思い浮かべるのだ。
う〜ん ・・ やっぱり
芥川龍之介 って、凄いですね〜 ・・
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